諸検査について

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眼科受診の際に行われる諸検査について

   大阪医科大学 佐藤孝樹先生

 眼科の治療の経過とか状況を把握するのに、診察と検査は大事になってきます。外来中は患者さんに検査内容等詳しく説明する時間も無く、検査を受けている患者さんも、何の検査を受けているか分からない事も多いと思います。

 今回検査と診察についてまとめさせていただきました。病気と治療に関しての講演や発表はさせていただいているのですが、診察とか検査については発表の機会がありません。今回この方面の話を聞いていただけたらと思います。
 
◎診察の流れ
@ 問診 診察室に入る前に問診表記入(受診目的・症状など)していただきます。

 患者さんの受診目的〜例えば充血・見難い・虫が飛ぶ・瞼が垂れる等病状を把握して専門の先生別に振り分けられます。

A 診察室 診察室に入っていただいて問診表を基に病歴などを聴取しながら、お話の内容、仕草などを総合して概要を把握します。

 眼に光を当てて眼の表面からどういう検査をしたら良いか視診をします。そして、基本的検査に入っていきます。

 紹介状がある方は、ある程度大まかな診断が付いた状態で来られますので、ここまでの部分は飛ばして、視力・眼圧検査をして、瞳孔を開いて診察室に入っていただく場合がありますが、眼科に掛かられていない時はこの流れとなります。
B 基本的検査 視力・眼圧検査・細隙灯検査・眼底検査に分けられます。
●視力検査 見えるようにするのが眼科の一番の目的なので重要です。

 視力障害の有無及び、その程度を知るもので眼科の検査では最も基本的な検査です。状態によっては救急処置がいる場合や、伝染性の結膜炎が疑われる場合はその処置を優先します。
●屈折検査 遠視・近視・乱視などの程度を機械で測定します。

 視力検査の前に機械の中を覗き込んで風船・バルーンがぼやけたり、ピントが合ったりなどで遠視や近視や乱視などを測定しています。その時に屈折の機械から出てきた紙がカルテに貼ってあります。

 その紙に記されているのが、屈折の検査の数値になり、近視・遠視の度数を見る部分です。マイナスだと近視が強く、プラスだと遠視が強いということになります。

 シリンジ(カルテにはCと記入)が乱視の程度を表すもので、一般的にはマイナスで表します。数字が大きいほど乱視や近視や遠視が強いということになります。

 乱視には軸というものがあり、どの方向に乱視が強いのかということが書いてあります。その下に角膜のカーブの形状の状態が書いてあります。これが右眼と左眼それぞれにあります。

 PDという眼の幅(瞳孔間距離)は眼鏡を合わせる時などに重要です。

 視力検査はC(ランドルト環)の幅1.5ミリ、切り口は1.5ミリで円形の直径7.5ミリのものが、5メートル離れた所で見えたら視力1.0と決められています。測定されているのは遠近視力で遠くの視標を見て検査します。

 視力表示ですが、日本では少数視力(0.1とか0.2などと表示)欧米では分数視力(20/200は0.1に相当)最近アメリカではログマール視力という対数を取って視力表示をしています。

 乱視は物が歪んで見えるわけではなく、一定のところにはピントが合うのですが、縦には合うのに横はボケて見えてしまうという症状です。一平面にピントを合わせると縦軸はピントが合うのに横軸のピントがボケるという風になり、ピントが合う場所がないというのが乱視です。

 老視(老眼)は水晶体(レンズ)の弾力性が落ちてきたために調節が出来なくなるということで、若い人の場合、水晶体が分厚くなったり薄くなったりすることにより、遠くの物、近くの物にピントを合わせることが出来るのですが、年齢とともに弾力性が落ちてきて、だんだんピントを合わせられる幅が狭くなってきます。

 自分の眼だけでは合わせにくくなってしまうのが老眼です。調節力は10歳から低下してきて、調節力の幅は45歳くらいでは2〜4Dという幅で、50歳くらいになると1D以下で殆ど調節力は無くなってきます。近くを見るには約3Dという調節力が必要になってきます。45歳くらいでぎりぎりになってきますので、老眼の症状が45歳くらいから認められてくるようになります。
●眼圧検査

☆接触型 麻酔の目薬と黄色っぽい色素を付けられて、眼の表面に器械を押し当てたような形で検査する方法です。眼圧の数値を測定してチエックします。

☆非接触型 被検眼角膜に空気を吹き付けて、その際の角膜の変形状態を、反射する光の変化として検出して眼圧を計測しています。正確な数値は接触型のほうですが、大まかにはこれで最初にチエックしています。

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