第10回関西懇話会

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第10回関西懇話会
「質疑応答」
   
回答:大阪医科大学眼科教授 池田恒彦先生
  右眼の網膜剥離手術後、白内障手術をしたのですが、ハレーションが起きます。今後左眼を白内障手術するとどうなるか不安です。視力は0.9から0.8です。
 網膜剥離を片眼だけされた方は5〜6千人に一人で、その眼の白内障手術をして、もう片方が剥離になる確率は500人に一人ぐらいです。

 網膜剥離は、網膜に剥離の原因となる格子状変性が有り、硝子体の収縮が関わります。右眼が剥離になったのですから、反対の左眼にも同様な症状がある可能性があります。

 それを眼底検査でしっかり診ていただいて、網膜に格子状変性があったら、白内障手術の前に、予防的にレーザー光凝固をやります。白内障が進んで水晶体が濁ってしまうと、レーザー治療はやり難くなってしまいます。

 まず白内障の手術の前に網膜に薄いところが有るか、無いか、眼底検査を受けて下さい。大まかな変化は大体分かりますので、ぜひ検査を受けて下さい。時々、網膜に異常を持っている方が見つかります。

 白内障手術をして、術後硝子体が変化するのは、大体半年ぐらい後ですが、殆んど大丈夫です。

 私は75歳ですが、40代後半に右眼の視野が気になり、診ていただいて、光凝固をしました。その後、両眼白内障で、左眼だけ2年前に白内障手術をしました。

 右眼は0.5ぐらいで白内障の手術をしたいのですが、不安です。主治医は、白内障手術は得意なのですが、網膜剥離は分かりません。右眼は緑内障が出ていて、目薬をさしています。

 網膜剥離を手術するドクターは限られています。かなり前にレーザー治療を受けておられるので、まず心配は無いと思います。

 最近は眼圧の高くない緑内障がかなり多いです。視野が傷んでいるところが非常に狭い範囲であれば、白内障手術を受けられると良いでしょう。まず眼圧を定期的に測り、1年に1回は視野検査をして下さい。

 最近は合剤と言って、違う作用が混ざっている点眼薬があり、それだともう少し眼圧は下がると思います。眼圧は個人差があるので適切な眼圧がどのくらいか、どのくらいの眼圧にしておいたら安心かは分からないのですが、13〜15ぐらいに落としたら大丈夫だと思います。

 そして視野を見て大丈夫だったら、これくらいの眼圧でオーケイということになります。それでも視野欠損が進行していれば、眼圧を10とか9に下げなければなり
ません。これが難しいです。個人に合ったオーダーメイド治療と言いますか、その患者さんに合った治療をしなければいけません。

 左眼が1ヶ月くらい前に急に白く濁ってきたのですが、2〜3時間ぐらいで治ってしまいました。また、体調によるのか、良く見える日と、見えない日があるようで、歳のせいでしょうか。
 近視の人は網膜が薄いので、例えば、寝ていて急に起き上がった時や、体の位置を変えた時などに急に見え方が変わったり、酷く疲れている時などに一時的に見え方がいつもと違ったりします。糖尿病の方は血糖値の変動で、同様の事が起こることもあります。

 お歳のせいと言っても、どういう事が起こっているか診察をしないと分かりません。よく見えなくなるというのも程度問題で、何となくぼやける程度でしたら良いのですが、非常に暗くなって、もの凄く見づらくなったら問題です。

 非常に暗くなる原因は、眼の病気では色々な原因が考えられます。脳に問題がある事もあります。高齢の方は頸動脈の血管が動脈硬化を起こしている事が多いです。

 その場合は内頸動脈も狭くなるので、脳に行く血流が少なくなります。もっと動脈硬化が進行すると、脳に血が詰まってしまいます。頸動脈が詰まっている方はかなり多いですから注意してください。循環器内科に行くと、血流を測っていただけます。
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