2012年総会グループディスカッション

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2012年総会「グループデッィスカッションB」
   
 回答:竹内眼科クリニック院長 竹内 忍先生
《網膜剥離後の白内障手術》
 2年前に網膜剥離で3回、片方を手術しました。最初はバックリング手術、次は硝子体手術、その後に膜が出来て、膜を取りました。

 今は物が歪んで見え、光が見え、白内障が進んできました。手術していない眼は良く見えるので、白内障手術はやったほうが良いでしょうか。手術後、再剥離する恐れはありますか。

  最初バックリング手術をして、次に硝子体手術をやって、硝子体手術の時に硝子体を取っています。そうすると、水晶体(レンズ)はだんだん硬くなって濁ってきますから、手術をして人エレンズを入れて、両眼を使って見たほうがよいと思います。

 網膜剥離の孔のところがしっかり固まっていれば、今の白内障の手術では、再剥離の危険性はほとんどありません。万が一弱いところがあれば、予めそこに、新たな孔が出来ないような処置をして手術をすることになります。

 今94才です。60才ぐらいの時に、左の眼が鏡に水が流れるように見え、翌日手術しました。その時は、剥離しかかっていたが、割合軽く済んだと言われたのですが、眼が弱くなっているので、最近左眼が見難くなり、来週手術をすることになっています。
 最初はおそらく、網膜に孔が開いて、それに対する処置をしたのだと思います。最近見難くなったのは白内障のせいではないでしょうか。見難くなったので、白内障の手術をするのだと思います。

 水晶体は、眼球内の水の中で、チン小帯と言う蜘蛛の糸みたいな物で支えられています。年齢的な変化でチン小帯が弱くなると、水晶体が少し動くので、それで眼が弱くなったと言っているのだと思います。

 水晶体の支えが弱いので、眼内レンズが落下しないように、リングみたいな物を入れて補強するという可能性が考えられます。

 左眼の下半分が見えなくなり、眼科に行ったら直ぐ手術をして、うつ伏せで寝たまま3週間ぐらい入院しました。視力は悪くなり、退院して3ヵ月後、右眼も剥離して、レーザー光凝固をしました。

 左眼は網膜剥離の後遺症で白内障になってきたと先生に言われました。白内障の手術をしなければいけないようです。

 網膜剥離になりますと、眼の状態が変化しますので、白内障が出ることがあります。例えば網膜剥離を放っておくと、併発白内障と言って、白内障になります。

 バックリング手術で5時間掛かったようなので、全周巻いて空気を入れたのでしょう。白内障手術は、網膜剥離の孔のところがしっかり固まっていれば心配ありません。

《白内障の手術後、網膜剥離に》
 1年前に白内障の手術をしたら、両眼網膜剥離になってしまい、手術した先生に「見えなくなると思うから何か手だてを考えれば」と言われました。その後視力が戻りません。セカンドオピニオンで、竹内先生と、杏林大と、他の眼科でも診て頂きました。

 竹内先生と杏林大の先生には、今はオイルが入っているので順調と言われたのですが、主治医には「このままじゃ、だめだよ」と言われ、どうしたらよいのか悩んでいます。

 今は一人では歩けません。先月右眼だけオイルを抜きましたが、泡やゴミのような物がかなり残ってしまい、主治医には「しょうがない」と言われました。アトピー性アレルギーがあります。

 ゴミのような物が残っている場合、取れることもありますが、レンズの後ろなどに細かくくっ付いて取りきれない事もあります。難しいですね。くっ付いている物を洗って取るのですがシワの間などに隠れている物が残ってしまいます。

 オイルを入れる時にレンズを取ってあるので、人エレンズを入れればある程度視力は出ます。人エレンズを入れるなら、同時にオイルの残っている物を取ることはできます。

 色々なやり方がありますが、どの程度見えるようになるかは、残っている機能がどのくらいあるかによります。網膜の傷みかた次第ということです。網膜が剥がれて時間が経てば経つほど、網膜自体が傷んでしまうので、視力が出るかどうかという心配はあります。

 白内障の手術後、両眼が網膜剥離になられたとのことですが、白内障の進行度が軽ければ、眼底検査はできますから、網膜剥離が有るかどうかは分かります。有るのが分かっていれば、白内障手術のあと直ぐに、網膜剥離の手術をやればよいのです。

 白内障が進んで、真っ白になり、眼底が見えなくても、我々は超音波の検査をして、網膜剥離が有るかどうかを確かめます。有るのが分かれば、白内障手術と網膜剥離の手術を一緒にやります。


 アトピーの人の網膜剥離は難しいです。最初のバックリング手術は、簡単に縫い付けてありますが、特殊な手術が有りまして、強膜を厚みの半分まで切って、そこにシリコンの材料を埋め込むのです。そうしないと治りませんが、最近はそれが出来る所がだんだん少なくなってきました。今はバックリング手術が出来ないので、みな硝子体手術でやってしまいます。

 そういう場合、例えば白内障の無い、十代の若い人のレンズまで取ってしまうことがあります。何でも硝子体手術に頼るのは問題です。

《増殖性硝子体網膜症後の視力》
 前の病院で右眼に大きな手術をして失敗し、増殖性硝子体網膜症になりました。竹内先生の所で膜を取って頂き、落ち着いて来たのですが、あまり視力が回復してこないのが残念です。

 左眼が頑張ってくれていて、生活にも慣れてきましたが、これは左眼の視力が上がったのか、慣れただけなのか、お聞きしたいのですが。

 何度も手術して、オイルを入れて、膜が張っているのを取って、もう一回オイルを入れて、また膜が張ってくるのを抑えようとしているのですが、やはり以前の手術の影響が残っています。膜はすべて取ったのですが、長い間膜が張っていたために、網膜が傷んでしまい、視力が戻らない状態です。

 だんだん眼の中も落ち着いてきて、それなりに安定した状態になり、膜が張っているところもないのですが、視力の回復には限界があります。

 人間の眼は、左右に差があると頭で調整しているのですが、調整が少しずつ上手くできるようになったので、違和感が少なくなったと感じるのではないでしょうか。今後はこれで慣れていってもらう形になります。反対の眼も、ちょっと網膜が弱いような感じなので、気をつけておかないといけません。

《飛蚊症は消える?》
 以前眼の中にチラチラするものがあったのですが、忘れているうちになくなってしまいました。これは飛蚊症だったのでしょうか。
 飛蚊症だと思いますが、飛蚊症はなくなることはありません。濁りが移動して、網膜(フィルム)に近ければ近いほど、はっきりと濃く見えます。網膜面から離れてくると、ぼやっとしか映らないので、あまり自覚しなくなります。でも有ることは有ります。飛蚊症は年齢変化なので、誰にでも起こります。
 50年ぐらい前、27才の時に、強度近視で飛蚊症があり、左眼をガスレーザーで治療しました。その後は安定しています。とにかく飛蚊症が出たら注意するようにと言われてきたのですが、最近飛蚊症が増えなくても剥離が起きている場合があると、何かで読みました。飛蚊症が増えなくても診てもらったほうがよいのでしょうか。
 心配だったら診てもらったら良いでしょう。でも77才で、見えかたが同じであれば、別に心配は要らないと思います。今からこの状態で、新たに網膜剥離が起こることは、まず考えられません。

 再発は、手術した後、大体1ヵ月未満で起こります。稀に半年以上経って、飛蚊症が出てきて起こることがあります。今見えている物と、違った物が見えた時などは気を着けてください。

 30年ぐらい前に、他で2回手術した後に、竹内先生に手術していただきました。それ以来何も起こっていませんが、3年前白内障手術をしてから、元々強度近視のせいか、色々支障があり、青い光のシミが見えます。何なのでしょうか。
 難しいですね。波長の問題かも知れません。ブルーは短い波長なので、網膜の方で何かを捉えて見えるのでしょう。近視が強いと色々な変化がありますので、難しいです。
 白内障は何度も手術するのでしょうか。筋肉が弱いので、人エレンズが外れてしまうかもしれないと言われました。
 手術は基本的に1回です。時には、レンズを入れたけれど、支えが弱くてズレてしまって、極端に言えば、落ちてしまうという方がいます。昔入れたレンズが、何年もたってから落ちてしまったということになると、それを拾うために硝子体手術をやります。

 落ちてしまう原因は、年齢的なものであったり、元々の病気であったり、様々です。でもそこまで考える必要はありません。こうしたことは滅多に起こらないからです。滅多に起こらないことを考えても不安が募るばかりです。

 バックリング法というのは、外側からシリコンのスポンジやバンドを縫い付けるのですか。将来的には外すのですか。
 色々な材料が有りまして、スポンジみたいな物もありますし、ソリッドシリコンと言って、もう少し硬い板のような形の物もあります。将来的には外しません。
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