16年中国四国懇話会「質疑応答」

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2016年中国四国懇話会
「質疑応答」
回答:みなもと眼科院長 皆本敦先生
【眼底の血流量】
 月に1回眼科に掛かっていますが、眼底の血流量が、普通の人の3割程度で良くないと言われています。眼圧は少し高いのですが、薬は飲んでも飲まなくてもいいということです。眼底の血流量を改善する方法はあるのでしょうか。
 眼の底の血流を、特異的に良くするということは難しく、眼圧が高ければ下げると、血流増加に繋がると思います。血液の粘り気(粘度)を低下させる。例えば脂質、コレステロール、血糖値のコントロールだろうと思います。

 血管を拡張させる。血管が細いと、血流に対する抵抗が大きいので、血管を拡張させるようなある種の神経ブロックや薬剤もあるのですが、要はそれが効くかどうかです。選択肢はあるので、主治医の先生と相談して選んでいくしかありません。効果が出ると良いのですが。
【脳腫瘍の眼の症状】
 眼の症状で、脳腫瘍が関係しているということがあるのでしょうか。
 眼には視神経が後ろに付いていて、それが神経線維を繋ぎ替えながら大脳まで行きます。その途中で脳腫瘍が圧迫したり、破壊したりすれば、当然視野が欠ける視野欠損をはじめ、眼の症状や、視力低下が起こり得ます。

 代表的なものに下垂体腫瘍で、左右の眼から出た視神経が中央部分で交叉する部分の近くに下垂体という組織があるのですが、下垂体腫瘍では、耳側半盲と言って、両外側の視野が欠けてくる特徴があります。

 或いはもっと中枢側に行き、視神経の左側の脳に腫瘍ができると、左右の眼の右側の半分が見にくくなる右半盲になります。そして反対にできたら左半盲となり、それぞれの眼の半分が見にくくなります。

 出来方によって4分の1が欠けるということもあります。視野変化が特徴的に起こるということが知られています。

 脳梗塞や脳出血が起こっても場所によっては、そういう視野の変化が起こることもあります。眼科で疑われれば、脳神経外科や、放射線外科に紹介して、MRIなどで検査します。
【白内障手術と加齢黄斑変性】
 最近白内障の手術をして、良く見えるようになりました。加齢黄斑変性の原因の一つに白内障手術というのがあったのですが、何か気をつけなければいけないことがあるのでしょうか。
 既に対応した眼内レンズを使っている時期に手術しているので、特別な治療はいりません。眼鏡を掛けているので、それだけでかなりの紫外線はカットされます。そして眼の中にUVカットの眼内レンズが入っていますので、後は広いつばの帽子を被れば、他にすることはありません。

 煙草はダメです。アルコールは神経に対して毒性があるのですが、それが容量依存的という量の問題で、要するに嗜む程度としか言えません。
【ぶどう膜炎の白内障手術】
 月に白内障の手術をすることになったのですが、ぶどう膜炎で癒着が中のほうで起きていると言われています。白内障の手術をした後に、もう1回癒着の手術をしましょうと言われました。

 今年の2月からウィルスを殺す内服薬を処方してもらいました。薬を飲むと症状が緩和されるのですが、薬価が高いので、毎回は出せないということです。手術までの注意点はありますか。
 ぶどう膜炎だからといって、特別に注意することはありません。術後短期間は眼の周りを清潔に保つこと。そして、怪我をするようなことは避けるということは必要ですが、術前はあまり心配することはありません
【黄斑変性?黄斑上膜?】
 3年ぐらい前から物が歪んで見えるようになったので、眼科を受診しましたら黄斑変性と言われ、これは膜を取れば、また見えるよと言われたのですが、最近歪みが酷くなり、物が霞んで見えるようになりました。今月手術を控えていて不安です。
 お話を聞いていると黄斑変性では無いと思います。黄斑上膜、黄斑前膜、網膜上膜で、網膜の表面に膜ができるので、膜を取る手眼底の中心部分にオブラート状の膜が張ってきます。これも年齢的な変化で、多くは50代以降に起こって、女性に多いです。

 網膜に膜が張ってきて、これが収縮して引き攣れます。膜が引き攣れることによって網膜を歪めます。黄斑変性は下から網膜を押し上げて歪めます。膜は網膜の上にあるので、表面の膜を取ればいいのです。1mmより細いピンセットで取っていきます。(会報第250号から転載)
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